東北互光株式会社は根拠のない復職拒否をやめてください!労働組合活動を理由に復職を認めないのは不当労働行為です!

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、東北互光株式会社に対し、組合員Xさんに対する不当解雇の撤回と復職などを求めて交渉を継続しています。

事案を申し入れた当時の状況については、こちらの記事をご覧ください。
病気で1カ月休職を申し出たのに3週間後には解雇された!ビルメン管理の東北互光株式会社に団体交渉を申し入れました!

11月9日には第3回団体交渉を行いました。

会社はこれまで同様「退職を条件とした解雇撤回」以外は認めないという姿勢を崩そうとしません。更に今回は、Xさんを復職させることができない理由として、不当労働行為となる発言まで出ました(労使で合意でき復職が実現したため動画は削除しました)。

以下、交渉状況についてのご報告と、Xさんの想いをお伝えします。


〇明確な不当労働行為発言!復職拒否の一番の理由は、Xさんが街頭宣伝を行い、社員との信頼関係を欠いたから?


東北互光株式会社が行った解雇の不当性は、これまでの交渉でも明らかになっています(過去ブログ参照:“1カ月で復職できる”という診断は「お医者さんがそう言っているだけ」!?団体交渉で解雇の不当性は明らかになりました!(東北互光株式会社))。しかし会社は、解雇は正当だと言って撤回しません。これまでも、会社がXさんを復職させられない理由について議論を重ねてきましたが、会社の主張する理由は根拠がなく、不当なものばかりでした(過去ブログ参照:復職させない根拠が不当すぎる!東北互光株式会社は直ちに解雇の不当性を認め、Xさんを復職させてください!)。

今回の団体交渉でも、改めて会社に対しXさんを復職させられない理由について問いました。

すると、取締役Aは「信頼関係を欠いている」ことを一番の理由としてあげました。
何によって信頼関係を欠いたのか具体的に尋ねると、「今回この件が始まってからですけれども、例えば街宣だったり、様々な活動をそちら側としてはなされるんでしょうけれども、そのことについてうちの社員達も当然平静ではいられないので」「あと、こういう団体交渉だったりとか」などと述べました。(実際の音声はこちら→信頼関係が崩れた原因は「街宣」だと明言。東北互光株式会社の不当労働行為発言)

つまり、Xさんが社員からの信頼関係を欠いた状態で、その理由は労働組合活動をしたことによるものである、というのが会社の主張です。

労働組合活動について労働者がよく知らず、迷惑と感じる社員がいることもあるでしょう。しかし、そういった社員が仮にいたとしても、会社は、Xさんの行為が正当な権利として認められていて、信頼関係破綻の理由にはならない、Xさんの復職を拒否することはできない、ということを、その社員に対して丁寧に説明するべきです。社員が反対しているからXさんを復職させないという判断を会社がしたならば、“組合活動を理由にXさんを復職させない“と会社が判断したということになり、これは労働組合法第7条で禁止されている不当労働行為(不当労働行為とは:厚生労働省)に該当する明確な違法行為です。

Xさんが組合に加入し、街頭での抗議宣伝活動などを度々行うのは、会社がXさんを不当解雇し、解雇撤回や復職を一向に認めないためです。Xさんとしても精神的に負担が大きいものですが、会社の不当な行為に対して、“東北互光株式会社の正社員である”という自らの身分を保全するために、闘っているのです。東北互光株式会社は、在職の社員たちに対してきちんと説明を尽くし、納得するか否かにかかわらず、Xさんを復職させなければなりません。そうでなければ、全ての労働者は、会社と対等に交渉し、自らの権利を主張する手段を奪われてしまいます。ユニオンとしても当然このようなことは許すことができませんので、今後も東北互光株式会社に対する抗議を続けていきます。


〇復職については検討すらも意味がないと主張する不誠実な東北互光株式会社


これまで東北互光株式会社は、Xさん個別の病状について、主治医や産業医などの医師に確認することを一切していません。Xさんは8月上旬に主治医から復職可能の診断を受けており、会社がその診断を覆して復職不可だと主張するならば、医師による医学的根拠などをもとにしなければXさんとしても当然納得できるはずがありません。
しかし会社は、“こう思う”という以上の説明はせずに「何があってもと言うか、一応復職は認めないんですっていうことで、納得しては貰っていませんけれども、そういうことでお話ししているので」と述べ、医師への確認は「意味のない話しです」と主張しています。

Xさんが復職以外の解決を検討する場合、Xさんとしても復職が不可能であるという会社の主張に納得する必要があり、会社が根拠を述べることは不可欠です。しかし、会社は正当な根拠を述べるための努力すらも怠り、不誠実な対応を取り続けています。
つまり東北互光株式会社は、解雇や復職の不可能性について根拠ある理由を述べることができない、しないにもかかわらず、解雇や復職拒否を強行しているのです。この強硬な態度から、Xさんを退職させることこそが目的だということがよくわかります。


〇不当解雇を受けてから4カ月間、闘い続けてきたXさんの今の想い・・・


ここまで3回の団体交渉を行ってきましたが、私としては、会社の交渉態度は悪いと感じています。取締役Aは私の話しをいつも面倒くさそうに聞き、顧問社労士はあえて議論を脱線させようします。また、社労士という立場でありながら「不勉強で申し訳ない。ハラスメントって何なんですか、おっしゃってください。パワーハラスメント、セクシャルハラスメント。法律基づいて」と述べました。これらを総合的に判断して、東北互光株式会社が誠実に交渉に臨んできたとは全く感じられません。

10月30日に東北互光株式会社に直接出向いて申し入れを行いました。そのとき私は会社側に対して、復職させられない正当な理由があるのであれば団体交渉で述べるよう求めていました。それは、第2回の団体交渉までに会社が主張した、私を復職させることができない理由に全く納得することができなかったからです。
しかし、11月9日の団体交渉でも、取締役Aは「どういう質問が出るかわからないから」と、求めた回答について何も準備せずに臨んでいました。復職できない理由については、その場で考えて適当に答えているようにしか見えませんでした。私の申し入れ時の言葉を聞き流していたか、正当な理由など無いから答えられないのだろう、と思いました。
今回の団体交渉で一番重要なこの論点について、会社として何も回答を準備してこなかったことが、そもそも不誠実だと感じますし、なんら根拠も無くただ突っぱねているだけの今の会社の対応は、交渉として成立していないと思います。

先日、会社側が弁護士を依頼したという連絡がありました。これまでよりスムーズに交渉が進むことを祈るとともに、誠実に交渉に臨むことを会社側には求めます。
抗議宣伝を行っていると、街頭の皆さま方はとても好意的で、応援の声掛けをいただくこともあります。私としても不安をかかえながら街頭に立つことが多いなか、そのような温かい反応は、とても心強いです。私が会社に復職するその日まで、皆さまどうぞ引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

※その後の経過記事はこちら

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