「女性活躍」が謳われる一方で、職場でのセクハラ、マタハラ、性差別の相談が絶えません。ともに声を上げて改善させてみませんか?
今回はユニオンで解決した事例を紹介します!!
マタハラに抗議して育休・産休を獲得!
2022年半ば、大手中古車販売店X社にパートタイマーとして勤務するAさんは、妊娠したことを理由に、
・シフトを削減される
・「妊娠は迷惑だ」と店長から言われる
・社内の窓口に相談したが、解決策を示されず、退職方法を紹介される
などのマタニティ・ハラスメントを受けました。
Aさんは仙台けやきユニオンに加盟し、会社と交渉しました。
Aさんが実際に被害を受けてから交渉・解決する経緯についてyoutubeで公開しています。「youtube-【実話】マタハラ被害にあったパート女性 解決した方法とは」
ユニオンで交渉した結果、
・当初の予定通りの賃金を支払う
・産休、育休期間の雇用継続保障
・妊娠中の体調に合わせた労働条件の整備
・マタハラについて店長からの謝罪
・再発防止策(社内研修の開催)
などが認められ、Aさんは安心して働き続けることができるようになりました。
X社は、女性が働きやすい職場を謳っており、正規雇用の女性には産休・育休が保障されていました。一方で、非正規雇用であったAさんは、マタハラの被害を受けてしまいました。特に非正規雇用の方は、就業の継続を望んでいても、妊娠・出産を機に退職を余儀なくされる方が多いのではないかと思います。
働く女性は、セクハラやマタハラのほかにも、そもそも非正規雇用の割合が高い、賃金が低いなど、多くの問題を抱えがちです。誰もが働きやすい職場環境をつくるために、ぜひユニオンにご相談ください。
セクハラ被害で「東映」を提訴
2023年12月、東映の元社員Bさんと、Bさんを支援する労働組合「総合サポートユニオン(仙台けやきユニオンの東京支部)」が、映画製作・配給大手企業の東映で起こったセクハラ、長時間労働、残業代不払い等について提訴しました。
Bさんは、複数の男性社員から、
・手や肩などを触られる
・LINEなどで執拗に食事に誘われる
・「彼氏はいるのか」と聞かれる
などの被害を受けました。
さらに、社内の相談窓口で二次被害を受けました。窓口は「完全第三者」を謳っていましたが、実際には、担当者は本社の男性2名であり、加害者寄りの態度でAさんの訴えを取り合いませんでした。Bさんは、窓口や上司から「常習犯だから気にすることはない」「モテてすごいね」などと言われ、適切な措置を講じられませんでした。
Bさんは、映像業界に広がるセクハラや過重労働を変えたいという思いから、東映の問題を告発し、労使交渉や裁判を通して闘っています(下の動画を参照ください!)。
「youtube-東映で過重労働・セクハラ被害 『仮面ライダー』撮影の裏側」」
あなたの職場のお悩み、ユニオンに相談してみませんか?
仙台けやきユニオンは、働く人々の権利が守られる社会を目指して結成された、個人加盟制の労働組合です。正規雇用・非正規雇用や、業種・職種を問わず、どなたでも相談・加盟することができます。一人一人の問題を解決しつつ、より働きやすい社会を目指して活動しています。
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