求人詐欺問題に対して反省を求めています!歯科技工所A社との交渉についての経過報告

活動報告

仙台けやきユニオンでは、労働者にとってより良い環境を築くため、一丸となって会社と交渉を行なっています。けやきユニオンは、1人からでも活動できる労働組合です。

2018年10月から2019年11月現在まで、歯科技工所A社との係争が継続中です。
2019年11月現在、同社からは一部の謝罪や未払金支払いの了解を得ていますが、求人詐欺について是正・再発防止策は提示されておらず、パワハラ行為の和解にも至っておりません。

今回は、2019年3月30日に行われた、同社との4回目の団体交渉以降の内容を報告します。

〇固定残業代について十分な説明がなかったと会社は認めた

ユニオンとの団体交渉を経て2019年4月、同社の求人詐欺について回答がありました。そこには、「求人票の記載上、固定残業代についての十分な説明がなされていなかった点はお詫びいたします」と謝罪の言葉があった一方で、「A氏には、平成29年7月1日、A氏の給与が基本給13万3000円、固定残業代3万7000円(いずれも当時)であることについてご説明し、了解いただいております」と言い、契約が変わったことについては全く問題ないといってきました。

会社は、新入社員に対し固定残業代の存在を説明していませんでした。その結果起きていた求人詐欺について謝罪の意を述べさせた事は、ユニオンとしては大きな成果です。ですが、本来被害者は組合員A氏だけではありません。お詫びいたしますの一言だけでなく、当時新入社員だった全員に謝罪すべきですし、本人にももっと誠実に謝罪しなければなりません。そして、求人詐欺の被害にあった人全員に、未払いとなってしまっていた賃金を支払うべきです。

さらに、入社後に会社が固定残業代の説明をしてA氏の了解を得たという同社の主張は、事実無根です。A氏は同社による固定残業代の説明には納得が行かず、今日まで会社に対し抗議を続けています。

そして会社は、今回の件でA氏の本来の労働条件が基本給を17万円だったとして計算した残業代に相当する金額である約60万円相当の金額の支払いを提案してきました。しかし、会社の提示している金額は、会社が正常な企業運営を行なっていればA氏が当たり前に支給されていたはずの金額に法律で定められた利子がついただけのものです。

〇求人詐欺について反省し、今後起きないようにしてほしい。

A氏並びにユニオンが会社に求めている事は、求人詐欺の再発防止、謝罪・損害賠償ですが、会社側の回答では謝罪の言葉のみに留まり、本来払って当たり前の未払賃金を支払うと言う、最低限の金銭的解決になっています。本件の解決の為に同社は、求人詐欺の再発防止策を発表し、そして被害者に対してきちんと損害賠償を行う必要があるでしょう。

ユニオンとしては、第4回目団体交渉の際に、これまでの回答では不十分であることを伝えました。そして、それについて抗議の声をあげています。その後、和解についての議論にもなりましたが、残念ながらA氏の思いに寄り添った回答ではなく、現在も交渉が続いています。
今後も情報発信を行っていくので、続報をお待ち下さい。

 

ユニオンでは、共に職場環境を改善する同社の組合員を募集しています。また、ブログを見て下さっている全ての皆様には、本件についてご理解をいただきたく思います。情報の提供もお待ちしております。

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