東北互光とユニオンは、ハラスメントを無くすために労使協定を結びました!残すはXさんに対する復職拒否の問題のみです。

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、現在交渉中の東北互光株式会社と、ハラスメントに関する労使協定を締結しました。また、組合員Xさんと東北互光の間で起きた過去のハラスメント問題に関しても解決となり、合意書を締結しました。この記事では、これらについて詳しくご報告いたします。

 

東北互光とユニオンはハラスメントに関する労使協定を締結しました!

東北互光株式会社とユニオンは、2021年6月29日付でハラスメント問題に関する労使協定を締結しました。重要なポイントは、以下の5つです。

① 東北互光は今後、社内でパワーハラスメントやセクシャルハラスメント、性差別問題を起こさないことを約束

② 万が一、社内でハラスメントが起きた場合、東北互光は問題解決に向けて迅速かつ誠実な対応を取ることを約束

③ この協定書では、具体的にどのようなことがパワーハラスメントやセクシャルハラスメント・性差別に当たるかについても言及

④ この労使協定では、全従業員に関わる連絡・指示・報告の方法についても言及

⑤ この労使協定を締結したことにより、組合員のXさんだけではなく、今後東北互光で働くすべての労働者がハラスメントから守られる

実際の労使協定の内容は以下のとおりです。


労 使 協 定 書

東北互光株式会社(以下「会社」という)と総合サポートユニオン(以下「ユニオン」という)は、会社におけるハラスメントに関して、以下のとおり協定する。

1 会社は、社内において上司と部下、従業員間で、パワーハラスメントや、セクシャルハラスメント・性差別と客観的に評価されるような言動、対応がなされることのないように努めるものとし、もって従業員が働きやすい職場環境の維持・確保に努める。パワーハラスメントとは、舌打ち・部下を「お前」と呼ぶ・仰け反って話すなどの威圧的態度、身体への危害を連想させるような発言、陰口を含む特定の従業員に対する誹謗を流布する行為などを、セクシャルハラスメント・性差別とは、身体的接触を含む性的言動のほか、性別によって分担させていると客観的に見える業務分担、などを含む。

2 会社は、従業員が業務遂行にあたり必要な情報が適切かつ円滑に全従業員において共有されるように努めるとともに、従業員に対する情報提供が意図的に妨げられる、もしくは、客観的にそう見えることがないよう、また、従業員間においても同様の対応がとられることのないよう配慮する。

3 会社は、全従業員に関わる連絡・指示・報告については、原則として朝礼・臨時全体ミーティング等、全従業員が同時に確認・協議でき、その対応に差が出ないよう、十分注意する。

4 会社は、ハラスメント発生時には、問題の解決に迅速かつ誠実に対応する。

(※実際の労使協定書は上部アイキャッチ画像を参照)


東北互光でハラスメントを受けたり、上記の約束がきちんと守られていないと思った方は、当ユニオンにご連絡ください。

Xさんのように、ハラスメントを行った者に処分を求めたり、慰謝料を払わせるなど実績もあります。一緒に声を上げましょう!

 

Xさんに対する過去のハラスメント問題が解決しました!

ユニオンの交渉により、東北互光株式会社は“2020年8月5日にユニオンが東北互光へ申し入れたハラスメントに関する問題”に対して、以下のことを行いました。


☆東北互光は、ハラスメント行為などの慰謝料をXさんに支払った

☆東北互光は、“Xさんが社内におけるハラスメント問題と認識している一連の事実”について、2020年10月15日付で取締役Aおよび取締役Bを譴責処分とした

☆東北互光は、ハラスメント問題の再発防止策として以下の措置を取った

ハラスメントの相談窓口を設置し、全社員に連絡先を周知する

(社内に男女各1名、外部窓口として労働局を立てた)

➡社内で作成した文書「ハラスメントは許しません」の全社員配布

☆東北互光とユニオンは、ハラスメントに関する労使協定を締結した


これらを受け、Ⅹさんに対する過去のハラスメント問題は解決とすることを確認するため、東北互光・ユニオン・Ⅹさんの三者間で合意書を締結しました。

合意書内では、上記のことを確認するほかにも、東北互光が今後もハラスメントが起きないよう業務改善に取り組むことや、今後も三者間で改善に向けた議論を継続的に行うことなども約束しました。

 

ただ一つ残る論点はⅩさんの職場復帰!未だに東北互光は退職を迫っています。

私たちは、昨年8月の団体交渉申し入れ後、Ⅹさんの未払い賃金問題、ハラスメント問題、不当解雇の撤回など様々な問題を解決してきました。これは大きな成果です。

しかし、東北互光は未だにXさんの職場復帰を認めません。職場復帰の条件を尋ねても一切回答せず、一定の金銭による合意退職を迫ってきます。

4月の団体交渉でⅩさんが職場復帰に関する回答に時間がかかっていることについて社長を問いただしたところ、社長は“半年も一年も時間をかけるつもりはない”という趣旨の回答をしました。

しかし、不当解雇の撤回から既に半年以上が経過しているにもかかわらず、その後も何一つ議論が前進していません。

Ⅹさんは東北互光に職場復帰することを強く望んでいます。

東北互光がこれまでユニオンと約束した通り、ハラスメントがなく、安心して働き続けることのできる労働環境が整っているのであれば、Ⅹさんは適応障害を再発する心配もなく、働き続けることができると思っています。

私たちは、Ⅹさんの職場復帰が実現するまで街頭宣伝などの抗議行動を続けます。

皆さまからも、応援どうぞよろしくお願いいたします。


※事案の詳細については、過去の記事をご覧ください。

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※その後の経過についてはこちら↓

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