【合同会社リアルキッチン及びリアルスマイル】 未払い賃金を支払わず、不誠実な対応を取る会社に対して、団体交渉・街頭宣伝を行いました!

未分類

仙台けやきユニオンでは、合同会社リアルキッチンおよびリアルスマイルに対して元アルバイトの留学生Aさんに未払い賃金約30万円を支払うよう求め、交渉を続けています。

会社がAさんに行った賃金未払い、不当解雇等の詳細は前回のブログをご覧ください。(https://sendai-keyaki-u.com/2023/12/vietnam-ryugakusei-mibaraitingin/

今回は、昨年12/23に行った会社との団体交渉と街頭宣伝の様子について報告します。

 

〇賃金が3か月も支払われていない

Aさんは、同社で働いていた8月から10月分の賃金約30万円が支払われず、10月中旬以降にはシフトを完全になくされてしまいました。その結果、Aさんは生活困窮に陥り、専門学校の学費も滞納せざるを得なくなったため、学校側からは学費未納で卒業できない可能性も示唆されています。

前回の申し入れでは、会社は賃金未払いを認めたにもかかわらず、支払いを拒否し、不当解雇の事実を認めないという不誠実な態度をとったため、会社前で宣伝活動を行いました。

その後、会社側の弁護士から労働基準監督署の「未払賃金立替制度を申請する準備を進めている」というFAXが届きましたが、この制度では全額の8割しか支払われないうえに、支払いがAさんの学費の支払い期限に間に合うかわかりません。また、会社は営業を停止していると言っていますが、一方で同社長が経営する一般社団法人リアルスマイルは現在でも経営を継続し、求人も出しています。

今回は、会社が期限を約束したうえで未払い賃金を支払うように求めて直接会社に向かいました。

 

〇他団体と連帯して抗議するも、会社はまた不誠実な対応

今回は、同日に開催された「いのちと暮らしを守るなんでも相談会」に参加した貧困問題、労働問題に取り組む様々な団体のメンバーや、他の職場で労働問題を抱えている外国人留学生の組合員も一緒に行動に参加しました。

 

会社に申し入れに行こうとしたところ、会社前を偶然社長が通りかかったため、その場で交渉が始まりました。社長は「払えない」「労基署の立替払い制度を使ってるから待って」「俺じゃなくて労基署に行って」「弁護士を通さないと話せない」などを繰り返し、支払いの意思を全く見せませんでした。また、未払賃金立替制度は会社側が申請するものではなく、基本的には被害に遭った個人が申請するものであり、その後労基署に確認したところ、本制度の利用は全く進んでいないことがわかりました。

 

さらに、一般社団法人リアルスマイルの経営は継続していることを指摘したところ、「1月から経営者が変わる」「俺は従業員になるから」と、自身の責任を放棄する発言がありました。しかし12月23日時点での社長は当人であり、また、今後経営者が変わるからと言って、従業員の賃金を支払わず、そのまま同じ会社に残っている当人の責任の重さに変わりはありません。社長はAさん含む留学生アルバイト数名への未払い賃金の支払いを最優先に行うべきです。

 

〇社前行動・街頭宣伝を行いました。

会社は前回同様、賃金を支払うことを約束せず、不誠実な対応をとったため、会社前と街頭で宣伝活動を行いました。街宣では、Aさん本人が「賃金払え」と会社に向けて声を上げただけでなく、組合員である他の外国人留学生や、貧困・労働問題に取り組む他団体のメンバーもスピーチを行いました。様々な団体のメンバーが、会社に未払い賃金を支払わせるという1つの目的のために連帯し、それぞれの立場から声を上げた瞬間でした。

街頭宣伝では、通りかかった人の多くがチラシを受け取り、中には「これはひどい」と声を漏らす人や、その会社がどこにあるのかと尋ねてくる方もいました。

〇今後も賃金の支払いを会社に求めていきます!

会社による賃金未払いにより、Aさんは学費を滞納し、生活困窮に陥っています。また、同じ状況は他の留学生アルバイト数人にも起きており、こうした会社の違法行為をこのまま放置することは決して許されてはいけません。今後も賃金の支払いを求めて会社と交渉を続けていきます。

 

仙台けやきユニオンでは、雇用形態や職種、国籍に関係なく働く人の権利が守られる社会を目指して活動しています。未払い賃金や不当解雇、職場での差別やハラスメントでお悩みの方や、家族・友人に職場の問題を抱えている方がいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました