建設現場でベトナム人技能実習生が労災事故の被害。指を失った実習生が賠償を求めて立ち上がりました!

活動報告

この度、山形県米沢市で技能実習生として働くベトナム人の組合員が新たに交渉を始めましたので、ご報告します。

〇建設現場で指がちぎれた!ひどい労災事故被害にあう
 新たに闘いを始めたベトナム人技能実習生であるAさんは、2022年9月ころに日本に来て、山形県米沢市にある建設会社で働き始めました。
Aさんは、日本に来る前に建設業を主な仕事として働いたことはなく、ほとんど未経験の状態のまま働くことになりました。また、日本語は十分に話すこと・聞き取ることはできないなかったのですが、仕事の説明はすべて日本語でなされ、ベトナム語での説明はありませんでした。ゆえに、他の同僚がやっていることを見よう見まねで作業せざるをえない環境に置かれていました。
そのような中、Aさんは、2022年12月、労災の事故にあってしまいます。会社が請け負った福島県の建設現場にて、水道関係の工事を行っていた際、作業中に水道管とケーブルの間に指を挟んでしまったがそのまま水道管をクレーンで持ち上げられてしまったために指がちぎれ、左手人先指を失う大怪我を負ってしまったのです。
働き盛りのAさんにとって、これは大きな損害でした。
先にも述べたように、言語も不慣れで、未経験の仕事につくAさんに対し、十分な指導や安全管理が行われていたとは思えません。今回のトラブルは、会社が職場の安全管理を適切に行っていないがゆえに起こった問題だといえます。

 

〇警察などにうその説明を求められる?
 Aさんは事故の状況について現場に駆けつけた警察に説明する際、事実とは異なる説明を行うよう、上司から求められたといいます。
それは、Aさんが、本来資格がなければ行ってはならない仕事に就かされていたからである可能性があります。
従事するための資格がない人が現場に携わらせられているとしたら、危険な仕事現場になっている可能性があり、重大な問題です。現場の改善のためにもこの点の真相解明が必要になっています。

〇損害賠償を求め立ち上がる

Aさんは、家族を養うために、まだまだ日本で働き続ける必要があります。ゆえに、職場で起きている労働問題を解決し、適切な環境で就労を続けていくために、総合サポートユニオンに加盟し会社と交渉すること決意しました。
私たちはAさんとともに、Aさんの労災申請や損害賠償、再発防止などの現場の改善を要求しています。
技能実習生の人権を守り、職場環境を改善したいと思います。応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

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