仕事中に指を切断する被害を受けたベトナム人技能実習生が労災の補償を勝ち取りました!解決金は会社提案の4倍を獲得

活動報告

この度、山形県米沢市で技能実習生として働くベトナム人の組合員の労災事件を解決しましたので、ご報告します。

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〇建設現場の事故で指を切断する被害に

ベトナム人技能実習生であるAさんは、山形県米沢市にある建設会社で働いていました。

Aさんは、2022年12月、労災の事故にあってしまいます。会社が請け負った福島県の建設現場にて、水道関係の工事を行っていた際、作業中に水道管とケーブルの間に指を挟んでしまったがそのまま水道管をクレーンで持ち上げられてしまったために指がちぎれ、左手人先指を失う大怪我を負ってしまったのです。日本語が不慣れな中で、日本語による説明・指示のみしかなされない中で起きた事故でした。今回のトラブルは、会社が職場の安全管理を適切に行っていないがゆえに起こった問題だといえます。

〇労災被害に対して補償を勝ち取る

Aさんは、総合サポートユニオンに加盟し会社と交渉することにしました。ユニオンは2023年2月に団体交渉を申し入れ、Aさんの労災申請や損害賠償、再発防止などの現場の改善を要求しました。

交渉の結果、会社はAさんに対して労災被害を補償することを約束しました。このことは、会社が今回の事故についての責任を認めたということになります。賠償については、会社は当初、100万円程度の補償を提案してきました。しかしこの金額は、指を切断した被害に対してはあまりにも低い金額でした。そこで交渉を続けた結果、会社は、約4倍程度の賠償金の支払いに合意しました。もちろん、労災保険による国からの補償とは別に、会社として支払った賠償金です。

今回の事例は、労働組合や弁護士で交渉しない限り、適切な補償を勝ち取ることができないことを示しています。組合で交渉しなければ、Aさんはそもそも、国の労災保険からの給付と、会社が自分で入っていた保険からの補償のみになるところでした。それは、労災被害にあった被害者が本来受け取ることができる補償からみるとほんの一部です。

また、Aさんは交渉後もこの会社で働き続けることができています。会社と労働者の権利について争ったら会社を辞めなければならないと考える人が多いですが、労働組合で交渉する場合、交渉後も労働組合で権利をもとめて交渉が続けることも可能で、また労働組合法という法律の保護も使うことができますので、就労継続は可能です。Aさんの事例は、まさにそれが可能であることを実体験で示しています。

〇お困りの方はぜひご相談ください。ともに権利を勝ち取りましょう

Aさんのような事例は氷山の一角です。技能実習生は多くの職場で労災被害にあっていますが、転職ができず前借金も規制されない技能実習制度という実質的な奴隷制度のもと、問題を起こしても声を上げることができずにいる人が大勢います。不当な賃金差別や残業代未払い、労災やハラスメントなど、移民労働者が直面する劣悪な労働環境の問題は多岐にわたります。そのような状況を変えるには、労働組合による交渉が重要です。お困りの方はぜひご相談ください。ともに移民労働者の権利を実現していきましょう。

 

 

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