私たち仙台けやきユニオンは、学校法人結学館にて起きていた未払い賃金の問題について、会社と交渉しておりました。しかし、会社との交渉では決着がつかず、裁判にて決着をつけることになりました。結果、裁判は原告である組合員の勝利和解で解決ができました!
〇学校法人結学館で起きていた未払い問題
今回裁判で争った組合員は、結学館で長時間労働を強いられていました。具体的な業務は、経理補助(家賃滞納する学生が多く、学校で一括徴収・支払いをしているため、その回収・支払いの補助)、アパート管理(不動産屋とのやり取り、住居内設備の管理、学生のマッチングなど)、教務事務(教員が授業で使用する書類、出欠簿などの作成)、学生が起こした事故などの処理、学生選抜職員の補助などでした。
これらの仕事をするため、基本的には10時に出社し、退勤は21時くらいになることが多かったのです。たまに9時に出社することもありました。休憩時間は基本的にはなく、食事をしているときでも学生が来たら対応しなければならず、電話が来た時も出なければいけませんでした。職場のミーティング自体、19時や20時などからはじまります。このため、月に50時間程度の残業をしていました。この職場にはタイムカードが導入されておらず、労働時間管理がなされていませんでした。残業が多いため、職場は疲弊している人が多かったといいます。
その後、労基署が入ったため、会社からは残業をするなという指示があり、2018年の夏ごろ以降は19時頃に退勤するようになっていました。しかし、休憩時間がないことは変わらず、この時期の残業は月30時間程度になっていました。
また、ほかの人も残業をしており、毎日遅くまで仕事をしている人は多かったのです。こういう状況を変え、きちんと残業代が支払われる職場を目指して、組合員はユニオンに加入し、会社に改善を求めたのでした。
〇裁判で請求額の多くが認められた
ユニオンで会社と交渉をしましたが、解決せず、その後ブラック企業対策仙台弁護団の弁護士らとともに、訴訟にて解決を目指すことになりました。2年ほどかかりましたが、3桁に近い額の未払い賃金を支払ってもらう形で、勝利和解を勝ち取りました。学校法人結学館は、このようなことを二度と起こさないように、労務環境を改善してもらいたいと思います。
〇当事者のコメント
まさか自分の人生で裁判をすることになるなんて、思ってもいませんでした。ユニオンに加入し団体交渉を経て、裁判でやっと和解に至りました。
心強く支えてくださった組合員の皆さま、奮い立たせてくださった弁護団の先生方には本当に感謝してもしきれない想いでいっぱいです。
このコロナ禍が続く中で辛い思いをされている方もたくさんいらっしゃるかと存じます。どうかお一人だけで悩まず、ご相談ください。
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