株式会社トライアンフで起きた不当解雇問題の労働審判が勝利解決しました!

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、株式会社トライアンフでおきた、実質的な内定取り消し・不当解雇事件について、組合員のXさんとともに、責任を取るよう求め団体交渉を行ってきました。その事件が解決しましたので、報告いたします。

 

〇コロナを理由とした実質的な内定取り消し・不当解雇の被害にあった

Xさんは、今年の4月よりこの会社で働く予定でしたが、コロナ情勢の問題で会社より入社日の延期を打診され応諾しました。しかしその後、4月いっぱいで解雇にする、という通達をされたのです。1回も働かずに、雇用を取り消されたため、実質的な内定取り消しのようなものでした。コロナ情勢を理由とした解雇でした。Xさんは、IT技術を学び将来の生活に役立てたいと思い職業訓練校に通っていましたが、この会社で内定が出たため、就職ができるならばと中途退学していました。そのため、職業訓練校の卒業証書などはない状態です。今回の解雇で、将来設計も大きく狂いました。そのことについてどうしたらいいかわからなくなり、ユニオンに相談に訪れたのです。

 

〇団体交渉、労働審判を経て、解決!会社に責任を取らせた

その後、Xさんはユニオンに加入し、会社と交渉しました。その結果、まずは休業手当を早期に獲得しました。しかし、会社は解雇問題については責任をとらなかったため、交渉や街頭宣伝を経て、労働審判(ブラック企業対策仙台弁護団に依頼)を申し立てることにしました。その結果、会社から解決金を支払ってもらい、解決することができました。労働審判にて会社が金銭を支払うことになったのは、会社の行った行為が正当であると認められなかったからです。これは、労働者側が勝利したといえる内容であり、コロナ情勢を理由とした解雇にたいし、あきらめないで闘った成果です。今回の勝利については、報道でも報告されました。

 

「コロナ雇い止め労働審判「和解」 会社側が男性に140万円支払う〈宮城〉」(仙台放送 2020年12月16日)

仙台放送/ニュースセンター

「コロナ雇止め訴訟 賃金7か月分支払いで和解」(河北新報 30面 2020年12月17日)

 

 

〇当事者のコメント

こ の度、当組合の皆様のご協力のおかげで私の事案が円満解決したことをご報告させていただきます。組合員の皆様におかれましては、団体交渉への参加や抗議活動へのご協力を賜り、誠にありがとうございます。
思い起こせば、今年の初めに巻き起こったコロナウイルスの問題こそが私の事案の起因となってしまいました。当時はまさか世間がこのようなことになるとは思わず、自分がコロナウイルスの間接的な被害を受けることになるとは考えもしませんでした。

世間も私も暗闇に包まれた雰囲気の中、事案が発生したときはどうしていいか全くわからず、頼れる場所がないものかとただただ打ちひしがれておりました。そんな時、個人で入れる労働組合である仙台けやきユニオンの存在を知り、相談をしに足を運んだことが今回の解決に結びついたのです。

ユニオンと出会えなければ、自分ひとりでは何もできずに終わっていたと思います。
しかし、当組合には協力してくれる多くの仲間がおり、本当に心強くて不安が和らぎました。
多くの人々に助けられ、遂に和解の日を迎えられたことに深く感謝いたします。

コロナウイルスの問題が絡んだ非常に難しい1年間でしたが、私以外にも同じ問題で苦しんでいる方はまだいらっしゃると思います。どうか一人で苦しまず、まずはユニオンに相談してみてください。一人でも多くの方が抱えている問題や不安を解消できるよう、我々はサポートいたします。

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