退職強要の被害にあうベトナム人技能実習生。不当な扱いをやめさせるため、宮城県石巻市にある水産加工会社X社に対し団体交渉を申し入れました

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、退職強要や、未払い賃金の請求、労働環境の改善などを求めて、宮城県石巻市にある水産加工会社X社に対し団体交渉を申し入れました。申し入れをした組合員Aさん、Bさん、Cさんは、この会社で働くベトナム出身の技能実習生です。

〇退職を強要する会社。「反抗的」な技能実習生をやめさせたい?

Aさん、Bさん、Cさんら3人は、2022年2月中旬、商品を数え間違えたとして会社の上司に叱責されました。3人は、自分たちのミスではないと主張しましたが、会社は3人に謝罪を要求し、さらには挨拶がなってないなどとさまざまな理由をつけて3人に退職を強要しました。仮に本当にミスをしていたとしても、そのような理由で退職を迫るのは不当です。Aさんたちは、勇気をだして、働かせてほしいと伝え、出社しました。しかし会社は出社を拒否し、退職届を書くように強要しました。今回の一連のやり取りは、「反抗的」な技能実習生をやめさせようとしているように見えます。組合としては、今回の会社の行為は不当な退職強要だと考えています。

 

〇パワハラや未払い賃金も

また、X社では、以前から技能実習生に対して怒鳴る、暴言を吐くなどのパワーハラスメントが横行していました。さらに、早朝の掃除の仕事が割り振られますが、その分の賃金は支払われておらず、未払い賃金が発生しています。掃除は、一回で45分から1時間程度かかっていたといいます。

〇声を上げることを阻む技能実習制度。ユニオンで闘うことを決意!

組合員の3人は、このままだとベトナムに帰らなければならないのではないかと心配しています。3人は、みな、ベトナムに家族がおり、子どももいます。家族が生活をしていくために、日本で働きお金を稼ぐために日本に来たのでした。このまま仕事を失い、ベトナムに帰ることはどうしてもできません。日本で今後も働き続けるためにも、これらの問題を解決しようと立ち上がり、ユニオンに加盟しました。技能実習生が職場で声を上げることは、とても難しいことです。技能実習生は転職が制限されており、言語の壁も高く、そして時には強制的に帰国させられる恐れがあるからです。私たちユニオンは、そういう状況でも声が挙げられるように、サポートをしています。

 

〇権利が守られ、普通に働けるよう声を上げよう!

今回声を上げたAさん、Bさん、Cさんのように、職場で理不尽な目に遭っている技能実習生はたくさんいるはずです。日本人と比べて待遇が悪い、ささいなことで解雇される、強制的に帰国させられるなどです。技能実習生は日本に来るために借金をしていることが多く、その返済のためにどんな理不尽にも耐えて働いている人がたくさんいると思います。私たちは移民労働者と一緒に声を上げ、彼らの権利や人権が守られるように、酷い労働環境やそれが許されるような仕組みを変えていきたいと思っています。職場のことでこまっている技能実習生は、ぜひ相談してください。また、この記事を見た人は、困っている外国人労働者に伝えてください。

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