〇非正規労働者の賃金を10パーセント以上引き上げるよう求める
コロナ不況や物価高騰により、労働者の生活は苦しくなるばかりです。実質賃金は20ヶ月連続マイナスを記録しており、物価の上昇に賃金の引き上げは全く追いついていません。そうした中、今年の春闘は例年以上に注目されていますが、パート・アルバイトや派遣社員・契約社員などの非正規労働者の賃上げは十分に焦点化されていません。 そこで、非正規春闘実行委員会(非正規労働者を組織する全国各地の個人加盟労組20団体が結集)は、非正規労働者の賃金を10%以上引き上げるよう求めて、30~40社ほどに対し、春闘要求の提出及び春闘交渉を行うことを決定しました。
〇仙台けやきユニオンとしての闘争
宮城県内では、みやぎ青年ユニオンと仙台けやきユニオンの二つの労組が非正規春闘実行委員会に参加しています。そして、宮城県内に勤める非正規雇用労働者が労働組合を通じて大企業3社(スシロー、アマゾンジャパン、ファミリーマート)で働く賃上げ要求を行います。本日をもって、宮城での非正規春闘を開始します。
仙台けやきユニオンとしては、
〇ファミリーマートFC会社:時給200円UP要求(約25%UP要求)
〇アマゾンジャパン:報酬1600円 → 報酬2500円
※アマゾンジャパンの場合、ガソリン代などの諸経費は自己負担であり、諸経費を除くと最低賃金水準の報酬となる
の要求を行っています。
〇東北経済連合会・仙台商工会議所への申し入れ
各企業への要求だけでなく、業界団体への申し入れも行いました。申し入れ内容は以下の通りです。
要請事項
(1)仙台市及び宮城県内の非正規雇用労働者の賃金の10%以上引き上げを政策課題として掲げ、広く公に発表してください。
(2)会員企業について前項賃上げ目標を達成するよう要請してください。
(3)会員企業の非正規雇用労働者の賃上げ状況を調査し、結果を集計・公表してください。
(4)宮城県の最低賃金を1500円にまで早急に引き上げることを政策課題として掲げ、広く公に発表してください。
それぞれ要請書面は受け取ってもらうことができたため、要請の趣旨を説明してきました。
その際、「賃上げの必要性は理解する。だが、中小企業は経営も大変。賃上げするための体力のない企業も多くある。賃上げを支える仕組みの整備が必要だと思う。」というような趣旨の回答ももらっています。
それぞれに対し、要請内容については2月12日までに回答を求めています。
〇街宣活動と会見の様子
1月30日、街頭でのアピール行動と、非正規春闘の開始について記者会見を行いました。
チラシも配りましたが反応も良く、30分程度で200枚近いチラシがはけました。注目の高さがうかがわれます。
また、記者会見については、東北放送が報道してくれました。
2024/1/30 10%以上の賃上げ求める 宮城で「非正規春闘」開始 “賃金低いのに物価高騰”(東北放送)
〇「春闘賃上げ相談ホットライン@宮城」開催のご案内
日時:2/4(日)13時~17時
番号:0120-333-774 【相談無料・秘密厳守】
主催:非正規春闘実行委員会宮城支部
趣旨:物価高騰で実質賃金の低下が続くなか、職場に労働組合のない非正規雇用労働者などが個人で労働組合に相談・加入し、賃上げを実現する回路をつくります。賃上げをしたいという方は、ぜひ一度ご相談ください。
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