【居酒屋onesa】10か月の間賃金未払い・ハンコの偽造!? ベトナム人留学生に対する賃金未払いに対して交渉を始めます

活動報告

株式会社一茶が運営する居酒屋onesaに勤務していたAさんが、仙台けやきユニオンに加盟し、未払い賃金の支払いを求めるために団体交渉を申し入れました。

〇10か月分の賃金が未払い!?留学生に対する差別
株式会社一茶は楽天生命パーク宮城近くの居酒屋とり太やonesaを経営する会社です。
ベトナムからの留学生のAさんはここで働いていたあいだの約10か月、ただ働きをさせられていました。Aさんは何度も店長に賃金を支払うことを求めましたが、店長は「お金がない、売り上げがない」などと言って賃金を払いませんでした。「売り上げがない」ことは従業員に賃金を払わない理由にはなりません。そのようなことを言いつつ、Aさんの知る範囲では、店長は他の日本国籍の従業員には賃金を支払っているとのことです。もし、Aさんにだけ賃金を支払っていなかったのであれば、外国人への差別です。

〇会社が従業員のサインとハンコを偽造した可能性
Aさんは賃金が払われていないのはおかしいと思い、ご自身で労働基準監督署に行き、会社に未払い賃金の支払いを求めました。しかし、会社は賃金をすべて支払っているとし、その証拠にAさんのサインまたはハンコが記載されているという賃金台帳を労働基準監督署に渡していました。しかし、Aさんはサインもハンコもした覚えはなく、実際にハンコはAさんの持っているハンコと違うハンコでした。会社がサインやハンコを偽造したのであれば、刑法159条1項に定めのある「有印私文書偽造罪」にあたる可能性がある行為です。Aさんは反論しましたが、結果として、労働基準監督署は、会社が大半の賃金を払っていること認め、未払い賃金の一部しか戻ってきませんでした。

〇一人では解決できないことが多い。だからみんなで闘うのがユニオン
会社で働く従業員と使用者の間では、「声の大きさ」、「力の大きさ」に大きな差があります。従業員として働く人の中には、使用者に対して何かを言ったり、何かを求めたりすることによって、会社の中での扱われ方が悪くなるのではないか、クビになるのではないかと、自分の権利を主張できずにいる人がとても多いのです。コロナ禍でバイト先が少なくなっている状況で、そのうえ言語の面でのハンデを負っていることの多い留学生の方々はなおさらです。そのような状況につけ込み、従業員に対して好き勝手に振る舞い、コストを削減しようとする使用者はあとを絶ちません。
Aさんは店長と社長に何度も賃金を払うように言いましたが無視され続けました。行政にも救済を求めましたがそれもくぐり抜けられてしまいました。ひとりで使用者に対して闘うことは困難が伴います。だからこそ私たちユニオンが存在するのです。ユニオンは労働者と使用者の間の「声の大きさ」の差を埋めるために、労働者やその支援者が集まり、みんなで会社と交渉し、解決を目指します。今回の申し入れも多くのユニオンメンバーが参加しました。

〇留学生への差別を許さないために闘っています
コロナ禍で私たちは100人を優に超える留学生からの相談を受けてきました。その多くの方は労働問題を抱えており、そのうえ職場では日本国籍の従業員よりもひどい扱いを受けている人がとても目立ちました。例えば、日本国籍の従業員には休業手当を支払うが留学生に対しては払わない、外国人のシフトだけ減らすなどの対応です。
このような留学生への差別的な対応はありふれており、私たちが知ることができているのは氷山の一角です。その多くは是正されないまま放置されてしまっています。今回の件を闘い抜き、留学生への不当な扱いを是正していく第一歩にしたいと思っています。
交渉はこれから始まります。応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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