ワクチン強要の責任も認めず、未払い賃金を払わない。社会福祉法人「宮城緑風会」は不誠実な対応を改めてください!

活動報告

宮城緑風会(社会福祉法人)が運営する特別養護老人ホーム「みどり荘」との第1回の団体交渉と、その後についてご報告します。

過去の記事もあわせてご覧ください。
「介護事業を運営する社会福祉法人「宮城緑風会」は、利用者のため運営を見直し、介護士へのパワハラや賃金未払いをなくしてください! 」

〇介護士に対するパワーハラスメント

今年5月、みどり荘のコロナウイルスワクチン接種の際、介護士で当ユニオン組合員のAさんは、コロナウイルスワクチンが安全だと確証がないなかで、ワクチンは接種したくないことを法人に伝えていました。

これに対して、今年8月に法人の上司は、次のように言いました。

「(ワクチンが安全ではないという情報について)Aさんがそういう風のが正しいと思っているんだったら、早く辞めた方がいいよ、うちの法人。来年になったら3回目4回目あるからね」

(Aさんはこのときの会話を録音に残していました。過去に上司に伝えたことをなかったことにされた苦い経験があったことから、今回、自らの身を守るために証拠を残せたのです)

法人としてはあくまでワクチン接種を求め、その求めに応じないAさんに対して「早くやめた方がいい」と言い放ったのです。これは、さも「アドバイス」のように言ってますが、ワクチンを受けなければやめろ、というメッセージでしかなく、生活のために働かなくてはならない労働者に対するワクチン接種を強要する発言であったと考えられます。ワクチン接種強要のようなハラスメントがある職場では安心して働けません。

今回の団体交渉では、法人に、これをパワーハラスメントだったと認めて謝罪するように求めました。しかし、その発言をした本人は、そもそも「そういう話はしておりません」と事実を認めませんでした。Aさんは上司の発言やパワハラを受けて、転職を考えるほど深刻に追い込まれていたのに、「きつい言い方をしたのかもしれないですけど、そういったことはまったく意識していませんでした」と言うだけで、一切謝罪をしませんでした。

後日、パワハラの証拠となる録音を法人に提出したところ、法人は「これらの発言は、Aさんに対して理解を得るためのものであった」と回答しています。法人の主張としては、Aさんがワクチン接種に対して懐疑的な情報に影響を受けており、会社が正しい情報の提供と、法人の方針を説明することでAさんにワクチン接種について判断をしてもらうためだったといいます。

しかし、ユニオンが問題にしているのは、ワクチンを打つか退職するかの2択を迫るような「早く辞めた方がいいよ、うちの法人」発言や、コロナウイルスワクチンの接種は「全員接種の方針」「義務」であり、「任意ではない」と言った点です。これを発言したときの法人側の意図の問題ではありません。これらの一連の対応や、そもそも事実を認めない法人側の対応は極めて不誠実だと思います。

このほかにも、Aさんとほかの職員との個人的なメールのやりとりをみて上司が不必要にAさんを叱責したことや、上司による人格否定、Aさんに対する差別的取扱いといったパワーハラスメントについて、今後も交渉を継続していきます。

 

〇横行するサービス残業と賃金未払い

また、みどり荘では終業時刻になると一旦タイムカードをきって残業を再開することが常態化していました。タイムカードに正しく労働時間が記録されないまま、法人全体でサービス残業がまかり通っていたのです。

園長は、この現場の実態について、今回の団体交渉で指摘されるまで「知らなかった」といいました。職員の労働時間や残業の実態を正確に把握することは使用者の義務ですし、当然ながら、「サービス残業」は労働基準法違反です。

 

Aさんは、過去2年分の残業代が未払いになっています。

法人側は、時間外労働は、上司からの指示命令か、職員からの申し入れに対する承認に基づいて行われるといいます。つまり、法人として指揮命令を行ったかどうかが時間外労働の決め手だというのです。Aさんが行った残業、法人がタイムカード上に「私用」と書かせようとしている超過時間については、指揮命令の範囲外であるため、未払い残業代は発生しないと主張しています。

たしかに、指揮命令の外で勝手に働いていたのなら、労働時間ではないでしょう。しかし、今回の場合、法人は、実質的にはAさんや他の職員に対し、指揮命令を行っていたといえます。なぜなら、所定労働時間を超えた範囲で必要な仕事が残っていて、それを労働者が行っており、そのことを法人は客観的に把握できる状態でありながら黙認していたからです。それは「黙示の指示」としての指揮命令にあたります。

Aさんは残業として、介助やヒヤリハット報告書の記入といった必要な業務を行っており、タイムカード上にはその業務が終了した時刻の記録があります。そして、そのことについて、法人は労働基準監督署からの指摘がなされるまで、実際に従業員が仕事をしていても、その仕事を止めることはしてきませんでした。タイムカードに、多くの残業時間が現れているにもかかわらず、です。よって、これまでのタイムカード上で現れている残業時間は、「黙示の指示」に基づいた時間外労働であり、その分の賃金未払いは是正されなくてはいけません。

 

11月中に予定されている次回団体交渉では、上記の事項を中心に交渉して参ります。

今後とも応援よろしくお願いします。いまこそケアに誇りを持って働き、良いケアを実施し、そして生活も十分に賄えるような、ケア労働者の地位の向上が必要です。

また、このような闘いに興味を持った方は、ぜひユニオンへご相談ください。ともに闘いましょう!

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