「泣き寝入り」しない!「内定取り消し」の責任を取らせるために闘う組合員Xさんの思いを紹介します。

活動報告

私たち仙台けやきユニオンは、株式会社トライアンフと団体交渉を行っています。この会社で働く予定だった組合員の不当解雇について責任を取るよう求めています。事案の詳細については、以下の過去の記事を参照ください。今回は、被害にあったXさんの思いを紹介します。

 

新型コロナ問題で内定取り消し!不当解雇をした「株式会社トライアンフ」に対して団体交渉を申し入れました!(2020年4月20日追記)

株式会社トライアンフとの第一回団体交渉以降の報告。会社側の都合ばかりで労働者に対して不誠実な対応が続く。

 

※今回の事案は仙台放送(2020年6月6日)、河北新報(2020年6月15日)で報道されました。社会的にも注目されています。

 

〇職業訓練校で最初に就職が決まり順風満帆だったはすが、すべてが台無しになった

私は数年前に他界した父の代わりに祖母の介護をするため、前職を退職しました。

ようやく祖母の特養施設への入居が決まり、再就職のための時間が確保でき、職業訓練校へ入所しました。勉強と同時に就職活動にも力を入れ、ようやく掴んだ内定でした。

私の通う職業訓練校のクラスでは一番に就職を決め、周囲からたくさんのエールをいただいたというのに、今回の一件で全て無駄になってしまいました。内定をいただいたため、訓練校も途中で退所しているので授業を全部受けていない中途半端な学習のまま放り出されてしまったのです。

 

〇突然の内定取り消し。目の前が真っ暗になるというのを実感した

就業日が近づいてきた3月、コロナ情勢を理由に就業時期の延期を打診され、それについては了承しました。しかし、いつまで安定した収入が入らないのか不安になったために、休業手当の有無について企業側へ問い合わせました。するとなんと、企業側は「内定保留」していると告げてきたのです。それまでに全くそのような説明を受けてない私はひどく驚きました。

同時に、新入社員が受けるべき研修を受けられるエリアがあるため、そこで研修はできないかと打診がありました。しかし、そのエリアで永住の可能性があると説明を受けました。

前述の通り、私は介護をしている祖母がいるために仙台から長期間離れられないという旨を既に面接時に説明し、企業側もそれを認知しています。そのためこの提案を断り、仙台で稼働再開までこのまま待機すると希望したのに、この提案を断ったために雇用を継続しないと宣告してきたのです。あまりにも理不尽です。

 

〇理不尽な言い訳、多くの矛盾。団体交渉を申し入れようと決心しました

私が今回の一件で理不尽だと思うこと、不当解雇だと思うことはまだあります。企業側は今回の解雇について「コロナ情勢で仕事がないこと」や「研修の打診を受けなかったこと」などを理由にしています。しかし、企業はブログで「雇用調整助成金の申請準備が整った」「来年度新卒も取りにいく」「社員の雇用を守る」等と発言しているのです。あまりにも矛盾している発言です。雇用調整助成金の申請をするといっているのに、休業手当を出さないまま待機させるというのは、雇用調整助成金の制度そのものが正しく使われていない典型です。

コロナを理由にするなら、なぜ既存社員の雇用は切るのに次の新卒は取りにいくのか。雇用を切るほど経営が悪化しているとは私には到底思えません。新たに雇用するのですから。

そして、前述の通り、私は家庭の状況を企業側に既に説明していました。それなのに何故、永住を伴う研修を提案したのか。これが飲めないなら駄目、というあまりにも一方的な打診だと思います。更には、自宅待機を継続している同期社員もいると、会社から聞いていました。そちらはそのまま雇用が維持されて、私だけが雇用を切られています。何故、自宅待機が続けられないのでしょう?

このように、おかしな点は多くあるのです。私はこれらの疑問を解決するため、企業への誠実な対応を求めるためにユニオンに加入し、戦っていく決心をしたのです。

 

〇自分たちの都合しか考えず社員を大切にしない企業への怒り

私はユニオンに入る前、今回の一件で企業側との認識の違いがあり、それが分かったために雇用を維持してほしいとお願いをしました。やる気もある、ここで長く働く気もあると伝えたにも関わらず、企業側はごめんなさいの一点張りで話を聞いてもらえそうもありませんでした。

そして行われた第一回の団体交渉では、「働ける場所で頑張っている社員もいるのに、何もせず自宅待機している人にお金を払うのは・・・」と企業が発言してきました。コロナ情勢だということは分かります。しかし、そんな私たちのような労働者を守ることこそが雇用調整助成金制度の目的なのではないですか? 企業はそのための努力をしなければならないのではないですか? 努力をしたうえで私の雇用を切ったのですか? 前述の理不尽な点と照らし合わせてみると、どうも理解ができません。

結果として企業側の回答は、十分な賃金保障には程遠い金額しか提案してこず、私からみるとあまりにも不誠実な対応だと思いました。まだまだこの情勢で再就職の希望が薄い中、この暗闇に放り出された私は当然これを受け入れることができず、現在も交渉は続いています。因みに、雇用を切られてから私はこれまでに、コロナ情勢を理由に採用計画を見合わせているということで複数の企業に応募を拒否されています。このような状況もまだしばらく続くことでしょう。

 

〇「泣き寝入り」せず、一緒に声を上げよう

私は今回の件で、恐らく今現在、世間には私のように「コロナ情勢に便乗した不当解雇」が私以外にも多く行われているんだろうと考えます。そしてその被害にあっている方は、その多くが世間のムードに圧されて仕方がないことだと泣き寝入りしているのだと思います。私はそのような人たちにも私と同じように立ち上がって声をあげてもらいたいのです。そうしなければ、いつまでもこのような不当な行為が全国各地で続くだけなのです。

政府は私たちのような労働者を守るために働きかけています。私たちが声をあげなければそれが無駄になり、多くの被害者が出る一方になってしまいます。少しでも不安・疑問がある方は、泣き寝入りせず、労働組合などの組織に問い合わせてみることから始めてみてください。私は企業から誠実な対応をしてもらうために、これからも闘い続けます!

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